消えた「ちょうさ」

最近、県西部の三好市池田町の祭りを集中的に調査しています。
県西の山車は、曳くタイプの「だんじり」が優勢ですが、一部地域に担ぐタイプの「ちょうさ」(太鼓台)が見られます。
東予~讃岐の太鼓台文化の影響を、峠越えで受けているのです。
今回の調査で、これまで把握できていなかった「ちょうさ」の存在をいくつか確認できました。
しかし、かき手や打ち子の不足により、現在、池田町で実際に祭りに出ているちょうさは、一宮神社(中西)、四所神社(白地ウマバ)、境宮神社(馬路)、佐野神社(佐野)の4ヵ所だけになっています。

一方で休止中、もしくは跡形もなく廃絶した「ちょうさ」も少なからずあります。
勇壮な獅子舞で知られる川崎・三所神社の秋祭りに、大正初期まで「ちょうさ」が出ていたと言います。
そして、ちょうさに代わり、大正5年に獅子舞が創始されたと伝えられています。

『三縄村史』520ページに、川崎・三所神社の祭礼について下記のような記述があります。

 古く御輿の「御たび」は厳粛に行われて、猿田彦、鳥毛、大刀、長刀などの行列も立派であり、別に「千代差」や、「屋台」も出ていた時代もあった。

この文章から見ると、「千代差」(ちょうさのこと。中西の一宮神社でも「千代差」と呼ばれています)のほかにも、「屋台」すなわちだんじりが三所神社の祭りに出ていたということになります。

現在、神社にはだんじりやちょうさの部品は残っていません。伝承はやがて消えてゆく運命にあります。
しかし、このように活字化された一文があるおかげで、後世にその存在が伝えられることになります。
「記録すること」の重要性をあらためて感じました。
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テーマ : 徳島県
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「徳島の祭りと民俗芸能の単独悉皆調査」という無謀な仕事を、気合いで進めています。

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