大地震を恐れない人々(2)

地震と言えば、寺田寅彦(物理学者かつ随筆家)の名を忘れることはできません。
「天災は忘れた頃にやってくる」というかの名言は、寺田の言とされています。
今村明恒『地震の国』(文藝春秋新社、1949年)に、 「天災は忘れた時分に来る。故寺田寅彦博士が、大正の関東大震災後、何かの雑誌に書いた警句であったと記憶している。」 とあります。
しかしながら、実際の寺田の著作の中にズバリそのままの文を見いだすことはできません。

寺田は地震に関する著作を多く著しています。
その一つ「天災と国防」の中に、以下のような一節があります。

それで、文明が進むほど天災による損害の程度も累進する傾向があるという事実を充分に自覚して、そして平生からそれに対する防御策を講じなければならないはずであるのに、それがいっこうにできていないのはどういうわけであるか。そのおもなる原因は、畢竟そういう天災がきわめてまれにしか起こらないで、ちょうど人間が前車の顛覆を忘れたころにそろそろ後車を引き出すようになるからであろう。

ここに書かれていることは、「天災は忘れた頃にやってくる」という内容そのものです。
初出は『経済往来』(1934年11月)であり、ひょっとしたら、今村はこの文章に言及しているのかもしれません。
なお、今村は高名な地震学者で、関東大震災を予知したことから「地震の神様」と呼ばれています。
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