直江津祇園祭と海・里・町の文化(5)

各町内の屋台とは別に、直江津には「底抜け屋台」というものがあります。
文字通り、屋台に底がなく、お囃子と歌い手が歩きながら移動する屋台です。
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19時より、直江津祇園祭のクライマックスである「御饌米奉納」が始まります。
19の町内が、9分刻みのスケジュールで、「御饌米」と呼ばれる米俵3俵を船から運び出し、神前に奉納します。
かつて米の積み出しで栄えた港町・直江津の歴史を再現するかのようです。
なお、米俵を担いで参道を通るスタイルは、祭りをイベント的に盛り上げるために昭和3年に始められたとの研究もあります。
「創られた伝統」(ホブズボウム)という言葉が思い起こされます。

今年の一番手は福永町。
参道入口に屋台を止めると、鳴り物をハイテンポで打ち鳴らしつつ、町内メンバーが屋台の周りで気勢を上げます。
現場は、デュルケムの言を借りるならば、まさに「集合的沸騰」というような状況。
祭りで鳥肌が立つぐらい気持ちが高揚したのは久しぶりです。
naoetsu31.jpg

屋台から俵を外に出し、準備が整うと、長い参道を一気に拝殿前まで駆け抜けます。
これが祭りの一番の見所になっています。
naoetsu32.jpg

naoetsu33.jpg

続いて石橋一・二丁目の屋台が入ってきます。
こちらもハイテンション。子ども神輿まで出てきて荒れまくります。
naoetsu34.jpg

次々に参道入口に屋台がやってきては、御饌米を奉納します。
こうして、直江津祇園祭最終日の夜は更けていきます。
直江津祇園祭は、各町内の多くの山車が集結するという点で都市的な祭りではありますが、同時に日本海側を代表する港町(船型の屋台)、さらには米どころ(御饌米)としての性格も反映されています。
こうした町の(人々のなりわいの)歴史を目に見える形で伝えているという点で、直江津祇園祭は貴重な事例と言えます。
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テーマ : 新潟県
ジャンル : 地域情報

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「徳島の祭りと民俗芸能の単独悉皆調査」という無謀な仕事を、気合いで進めています。

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