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三好市池田町ウエノ・丸山神社祭礼(4)

お祓いが終わると、神輿がおもむろに土俵に入り込んできます。
御幣を挿していた土俵中央の砂山が踏み崩されます。
このように土俵に神輿が上がってくる事例は県内で初めて見ましたが、神霊による浄化の意味があるのでしょう。
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引き続き、土俵で子どもによる相撲が行われます。
相撲は、神輿渡御の行列で「鉄砲」を担当する子ども(男子)がとる習わしです。
おもしろいのは、土俵中央で組み合った直後に行司によりストップがかかり、勝負をつけないことです。
いわゆる神事としての「神相撲」としての特色が残っているのです。
参加した子どもたちには、袋に詰まったお菓子が渡されます。
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14時、拝殿前で道具を受け取り、神輿渡御の隊列を整えます。
大勢が集まり、賑やかです。
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隊列の構成は下記の通りです。
だんじり関係者を除き50人余り。かなり立派な隊列です。
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鼻長(猿田彦)
御先幟
太鼓
手拍子
国旗
長刀


神官

金幣
小金幣
白幣
神子
鉄砲
神輿
警護
唐櫃
台菰持
(留守居役)
だんじり

だんじりは楽を奏しながら、しんがりを務めます。
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三好市池田町ウエノ・丸山神社祭礼(3)

昼前、だんじりが神社近くに戻ってきます。
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そのまま、神社向かいのガソリンスタンドに入り、据え置かれます。
なんだか、だんじりに給油するかのようです。
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ここでしばし昼食休憩。
だんじりの鳴り物は、大太鼓1、小太鼓2、鉦2。
これは県北のだんじり・屋台の基本的構成です。
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その間、神社では、神輿の御旅所渡御に備え準備が進められています。
拝殿に立てかけられたお供の道具類。
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13時より拝殿で例大祭の神事。
神社役員、乗り子、神輿かき、当家組・相撲組・年行司組・花火組・屋台組の代表、だんじり保存会の代表などが参加します。
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神事が終わると、神輿に御霊代を奉遷します。
神輿かきは神輿を担ぎ、社殿左手の土俵の前に据え置きます。
奉納相撲の前に、宮司が土俵を祓います。
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三好市池田町ウエノ・丸山神社祭礼(2)

地域を巡行する丸山神社のだんじり。
時折左右の幅がぎりぎりの狭い道を通ることもあります。
保存会の揃いのハッピを着た皆さんが、力を合わせてだんじり動かします。
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丸山神社のだんじり巡行で興味深いのは、家々の庭先で、保存会のメンバーが「伊勢は津でもつ 津は伊勢でもつ」で始まる「伊勢節」を歌うことです。
手にした手ぬぐいを、歌に合わせて上下に振りながら歌います。
ご祝儀をいただいた御礼ということで歌うのですが、県下でも、このように家々の門口で伊勢節を歌う事例は非常に少なくなっています。
そもそも、祭りに伊勢節を歌う地域自体(かつては全県的に広く歌われていましたが)、県西と県南の一部地域を除き、ほぼ絶えてしまっている感があります。
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限られた時間内に多くの家を回らなければならないので、ときにはメンバーが二手、三手に分かれて同時進行で家を訪ねて伊勢節を歌うこともあります。
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ベテランの方が核になりつつ、保存会の皆さんも、老若男女を問わず声を揃えて歌います。
このように、「現場」での実践を通じて、伊勢節が世代を超えて伝承されているのです。
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三好市池田町ウエノ・丸山神社祭礼(1)

台風も無事通り過ぎ、10月7日(日)、三好市池田町ウエノ・丸山神社の秋祭り(本祭)が行われました。
池田町の中心部で現在も山車が出ているのは、丸山神社のみです(町内周辺地域では、だんじりやちょうさ(太鼓台)が出ているところはあります)。
昭和40年代の末頃から一時休止していた時代もあったとのことですが、平成元年に「屋台(だんじり)保存会」を結成し、復活しました。
三好地方(とくに町部)では、神輿の通る道沿いに、このようにオシメを吊す習慣があります。
延々と続くこの飾りを見ると、三好に調査に来たのだな、と実感します。
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丸山神社までは、阿波池田駅から歩いても15分もかかりません。
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境内には、相撲の土俵が作られていました。
三好地方では、多くの神社の秋祭りで相撲(子ども相撲。一部では青年相撲も)が盛んに行われていたことを聞き取り調査で確認していますが、少子化の影響もあり、近年次第に減少してきています。
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前日の宵祭と同様、午前10時頃にだんじりは神社を出発、夜20時頃まで巡行します。
だんじりやちょうさが2日間出る/出た(宵祭および本祭)というのも、このあたりではよく聞く話です。ただし近年、手間の関係もあり、本祭の日だけ出すというところもかなり見られます。
だんじり出発後の倉庫はオープン状態です。
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三好市池田町イタノ八幡神社の「ちょうさ」

県内各地のだんじり、屋台、ちょうさなどの中には、過疎、高齢化や少子化等の影響で、その勇姿がみられなくなったところも少なくありません。
本体や部品などが倉庫に保管されている場合は、一部なりとも「現物確認」ができるのですが、処分されて姿かたちもなくなっているというケースも結構あります。
そんなとき、「昔の写真があれば」という話になります。
昔は今のようにカメラが普及していませんから、数十年前の祭りの写真を探し当てることは容易ではありません。
しかし、時々、古い写真が神社に残されていたり、個人でお持ちだったりすることもあります。

こちらは、三好市池田町イタノの八幡神社の「ちょうさ」の写真。
写っている人物から、大正2~4年頃のものであろうとのことですが、非常に貴重な写真です。
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写真に写っている若者(かき手の一部か)は13人、乗り子は4人です。
ちょうさの「七重(しちじょう」、布団締、とんぼ、房、欄干、座布団などの構造がよくわかります。
ちょうさは、本体の老朽化とかき手の若者の減少により、昭和40年を最後に休止、現在本体はなく、太鼓が残るのみです。

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音楽好き、酒好き、祭り好き、釣り好き。
「徳島の祭りと民俗芸能の単独悉皆調査」という無謀な仕事を、気合いで進めています。

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